巷では、コロナウィルスの変異株が猛威を振るっているようですが、みなさまお変わりありませんでしょうか。1日も早い事態の収束を祈るばかりでございます。
本日のブログは、神戸より、畑田が担当いたします。
さて、本日のブログテーマは、【CBD日本でのルールは?】です。
昨年のコロナウイルスの流行をきっかけに、心と体のセルフケアが重要視されるようになったことで、国内でも、CBDへの関心がかなり高まりを見せています。
市場にも、国内品、海外品問わず、数多くのCBD製品が出回っている今、改めてCBDのことや、吉兆堂の取り組みを皆様に知っていただければと思います。
「最近よく雑誌やSNSで見かけるけど、CBDって一体何?」「大麻由来って、本当に安全?」なんて思っていらっしゃる方、きっと多いことでしょう。そんな方に、CBDの国内ルールについて、入社二年目の私が、吉兆堂に入社してから学んだ知識を元に、みなさまにもわかりやすくお伝えできればと思います!
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▼CBDってそもそも何?
CBD(カンナビジオール)とは、天然の麻から抽出されるポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持っていると言われています。
また、CBDは体の恒常性(ホメオスタシオ)を維持する上で有用な成分であるとされていて、自然由来の成分の中でもCBDほどの効果が期待できるものは少なく、海外では医薬品として利用されている国もあり、国内外問わず、非常に注目されている成分の一つです。
▼海外におけるCBD流行のきっかけ
アメリカでは、2015年のヘンプ栽培の規制解除及びCBDの規制緩和を受けて爆発的にCBD市場が拡大し、CBD製品が一般層にまで広く普及したと言われています。
また、2018年に、世界アンチドーピング協会(WADA)が、CBDを禁止薬物リストから除外したことで、今ではCBD製品を愛用するアスリートも増えています。
ある調査では、2026年には、CBDの世界市場規模は97兆円に達するとも言われています。
▼CBDは日本でも合法?
結論からいうと、【日本でも合法】です。
しかしながら、日本の大麻取締法は、諸外国と比べると、やや規制が厳しいため、
しっかりと日本の規格に沿った製品であるかどうかと見極めることが重要です。
<大麻取締法 第一条> この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
日本の法律で、禁止されているのは、以下に該当するものです。
・麻の花穂・葉の部分ならびに、その部分から抽出されるあらゆる成分
・THC(テトラヒドロカンナビノール)成分
※THCとは向精神作用(※俗に言う「ハイ状態」のこと)を有する成分で、幻覚症状等を引き起こすと言われています。いわゆる世間一般的にみなさんが連想する「大麻」のイメージです。
要するに、この条文を要約すると、
成熟した大麻草の茎及び種子、ならびにその製品(CBD製品含む)は日本でも合法であり、国内でも条件に当てはまれば、販売や使用が認められる
というわけです。
▼アメリカと日本のCBD製品への規制の違い
先ほども、日本は少し麻に関連する製品に対する規制が厳しいとお話しましたが、具体的にどのような違いがあるのか、簡単にお伝えします。
違いは大きく2つ。
一つ目は、THCに関する基準の違いです。
アメリカでは、州によっても差があるので、一概には言えませんが、国としては、麻由来製品(CBD製品含む)に関して、以下のような基準を定めています。
・THCの含有率が0.03%以下であること
要するに、THCが0.03%に満たない製品であれば、販売も使用も可能ということです。
日本では、微量であっても、THC成分が検出された時点で、その製品は違法となります。
二つ目は、使用する麻の部位に関する規定です。
先ほどお伝えしたように、日本では、麻の茎と種子の使用しか認められていないのですが、
アメリカでは、特に使用する部位に関する規定はないので、花や穂、葉から抽出された成分も製品に使われています。
上記2つの違いにより、海外品のCBD製品や海外規格のCBD原料の使用は日本では違法となるケースもありますので、製品を使用する際や、OEMをご検討の際は、慎重にお選びください。
▼吉兆堂のCBD -安全性の追求と法規の遵守-
吉兆堂では、約2年もの歳月をかけ、代表のミュラーが何度も海外の現地工場に出向き、厳格な指導を行い、やっとの思いで、茎由来の日本向けCBDの製造ライン確保に成功しました。その後も定期的に現地立ち入り調査を実施し、徹底した品質管理を行なっています。

ここで製造された日本規格CBD原料は、吉兆堂が独占で直輸入をしています。輸入時には、何種類もの書類を税関や厚労省に提出し、正式に通関しています。
また、弊社では、OEMのオーダーを受けてから原料を手配するのではなく、コンスタントに毎月10kg〜30kgの原料を輸入し、国内で在庫しているので、ご注文をいただいたら、クイックに国内工場での製造を進行することができます!
創立100周年に向けた新たな取り組みとして、2018年から正式に始めたCBD事業ですが、
コロナ渦中も含め、過去一度も滞りなく、安定して輸入通関できていますので、原料販売にも、OEM製造にも、スムーズにご対応可能です。
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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今回は、日本におけるCBDのルールと海外との違いについて、簡単にお話させていただきました。
ブログでは、今後も様々な情報をお届けする予定ですので、ぜひチェックしてください!
ご質問、ご意見、ご感想等いつでもお待ちしております!
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